【丙午になぞらえて考える、いまの建設市場と“動く人・止まる人”】
建設費高騰や人手不足、金利動向への不安から「今は建て時ではない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、丙午という世相を例に、いまの建設市場で起きている“判断を止める空気”と、その向こう側にある現実について考えます。
1.丙午という“世情”が社会に残したもの

昨年末、取引先の方との雑談の中で「もうすぐ丙午(ひのえうま)ですね」という話題が出ました。
丙午と聞くと、「出生数が減る」「縁起が良くない」といったイメージを持たれる方も多いかもしれません。
実際、前回の丙午である1966年(昭和41年)は、日本の出生数が大きく落ち込んだ年として知られています。
迷信や言い伝えといった“世情”が、人々の行動選択に影響を与えた象徴的な出来事とも言えるでしょう。
興味深いのは、その後です。
出生数が少なかった世代は、
・学校
・住宅需要
・労働人口
といった分野において、時代を追うごとに社会構造へ影響を及ぼしてきました。
一時的な空気感が、何十年にもわたって産業やまちづくりの流れを形づくっていったのです。
2.いま建設業界が迎えている「別の丙午」とは

では、現在の建設業界はどうでしょうか。
・建設費の高騰
・人手不足
・金利動向への不安
・将来需要の見えにくさ
こうした状況を受け、「今は建て時ではないのでは」と判断を見送る動きが広がっています。
これは、迷信そのものではありませんが、「先行きが見えない空気」が意思決定を鈍らせている点では、当時の丙午とよく似ています。
不安が共有されると、個々の判断も自然と慎重になり、全体として“止まる方向”へ傾いていきます。
3.不安な時代でも“動く人”が存在するという事実

一方で、現場に身を置いていると、こうした時代だからこそ確実に“動いている人”がいることを実感します。
・立地を慎重に見極め
・規模を抑え
・短期的な利回りより長期収支を重視し
・将来の出口を意識した建物を計画する
目立つ動きではありませんが、堅実で、環境変化に耐えうる選択です。
歴史を振り返っても、社会不安が強い時期に仕込まれた事業や建物が、その後の安定期に価値を発揮してきました。
4.迷信よりも、数字と現実を見るという仕事

私たち建設業、特にマンション事業に携わる立場として重視しているのは、
「空気」や「イメージ」ではなく、現実に基づく判断です。
・人口動態
・エリア特性
・賃貸需要
・ライフスタイルの変化
こうした数字や実態を丁寧に読み解き、将来を見据えた計画を一緒に考えることが、私たちの役割だと考えています。
丙午という言葉が象徴するのは、時代の空気が人の判断に与える影響の大きさです。
だからこそ、その一歩外側に立ち、冷静に状況を見る必要があります。
5.次の世代に何を残すかという視点

建物は、完成した瞬間がゴールではありません。
20年、30年と街に残り、次の世代の暮らしを支えていく存在です。
目先の世情だけで判断するのではなく、
「この時代に、この場所で、どんな建物が本当に必要なのか」
そんな視点を大切に、一つひとつの建物と向き合っていきたいと、丙午の話題をきっかけに改めて感じました。
これからも、時代の流れを読み解きながら、
お客様にとって**後悔のない建物づくり**をお手伝いしていきたいと思います。
静岡営業所・小玉(AIと相談して作成しました。)